「日本ハム７－６楽天」（２７日、札幌ドーム）

　自身への怒りをバットに込めた。同点の九回２死三塁。日本ハム・中田がフルカウントから福山のスライダーを「狙っていた」と強振。打球は左翼線で跳ねた。２年ぶりのサヨナラ打も、神妙な表情でお立ち台に立ったヒーローは「僕のエラーからああいう展開になってしまって反省してます」と“謝罪”した。

　２点リードの九回の守り。１死一、二塁から代打・枡田の打球をグラブではじき、１点差とされた（記録は安打）。「意地でも捕らなければいけなかった。自分の責任。ああいうプレーを減らさなければ」。その後の連打で同点とされた責任を一身に背負った。

　サヨナラ打だけでなく、三回には３年ぶりとなる三塁打をマークするなど３安打３打点。４番の存在感を示し、チームを３日以来の勝率５割に導いた。「今日は勝てたんで良かった。これからスタートという気持ちで勝ちを積み上げていきたい」。ミスをバットで取りかえした主砲が、心底喜べる快打連発を心に誓った。