PL野球部OB会が寄付金募集

 野球部の存続問題に揺れるPL学園(大阪)のOB会(聖友会)が、専用グラウンド新設のため卒業生を中心に寄付を募っていることが20日、分かった。

 昨年11月に行われた同校の60周年記念式典で、早ければ2017年にも部員募集再開へ向けた計画がOB会に明かされた。その際に必要となるのが野球部専用グラウンド。現在のグラウンドはPL教団の土地となっており、今年8月以降の返還が求められている。

 関係者によると「部員募集を再開するためには、しっかりと生徒の受け入れ態勢を整えてから」という認識で一致している。ただ、新グラウンド建設には多額の費用がかかる。そこでOB会が動き出した形となった。3月に入ってからは卒業生に対して順次、寄付を募る書簡が届いているという。

 野球部OB会の鶴岡秀樹会長はデイリースポーツの取材に「伺っております。こちらとしましては非常に、ありがたいお話です」と感謝の思いを口にした。同校野球部は現在、部員が3年生12人のみとなっており、今夏の大会を最後にいったん、活動を停止することが決定済み。現在は4月に開幕する春季大阪大会の初戦へ向けて、練習を積んでいる。

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