松井秀喜氏 13年ぶりG球場で特大弾
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(41)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で13年ぶりにフリー打撃を実演した。プロ野球選手としての礎を築いた場所で、全国の小学生を対象に野球教室を開催。巨人時代の後輩である高橋由伸監督(40)にも熱いエールを送った。
懐かしい記憶がよみがえった。巨人からヤンキースに移籍した02年以来、13年ぶりにジャイアンツ球場でバットを振ったゴジラ。ボールが前に飛ばず「さびついているよ」と苦笑しながらも、徐々に大飛球を連発した。15スイングで2本の特大アーチを描き、少年少女らを喜ばせた。
野球教室では、全国47都道府県から集まった少年少女に守備や打撃の基礎を手ほどきした。「みんなは知らないかもしれないけど、僕はジャイアンツの選手だったんです。10年以上前なんですが、ここで毎日汗を流していました。思い出の球場なんです」。技術を磨いた原点といえる場所で、自然と柔和な笑みが浮かんだ。
訪問が期待される来春の宮崎キャンプに関する質問には「まだ、これから」と態度を保留。フリー打撃の実演に関しても「無理。プロに見せられるものではない」と、かわした。だが、この日は特大アーチを披露しただけでなく、打撃投手として200球近くも投げるなど、まだまだ若さは健在だ。
古巣との結びつきは根強く、恩義も感じているゴジラ。1学年下の高橋監督へエールを求められると「勝つという意味でも、ファンに愛されるという意味でもすごく期待している」と、言葉に熱がこもった。