西武からＦＡで巨人に復帰した脇谷亮太内野手（３５）が７日、都内の球団事務所で入団会見を行った。師匠と慕う高橋由伸監督（４０）との掛け合いで和やかムードも漂ったが、目標を聞かれると表情を引き締め「ズバリ、胴上げ。それに尽きる」と恩返しを誓った。

　師弟愛がにじみ出ていた。フォトセッションに臨む直前。師匠にユニホームを着させてもらおうとする脇谷に対し、高橋監督は「自分で着ろよ、面倒くせーな」と“拒否”。だが、脇谷から「いいじゃないですか」と促されると、指揮官は「ボタンくらいは自分で閉めろよ」と、照れくさそうに袖を通させた。

　高橋監督と脇谷は、毎年オフに自主トレを行ってきた間柄。期待感を問われた高橋監督は「期待か…。フフフ」と笑いながら、「西武でプレーし、選手としての幅も広がり成長した。万全ならレギュラー争いをしてくれる」と後輩の横顔をチラリ。脇谷は「１年目からお世話になった方。力になりたい」と、決意をみなぎらせた。