日本ハム・大谷翔平投手（２０）が両リーグ最速となる１０勝を目指し、２日のオリックス戦（札幌ドーム）に先発する。登板前日のこの日は屋内練習場で行う予定だった練習を変更し、異例のノースローで極秘調整した。

　２年連続の２桁勝利へ王手をかけた二刀流。この日は報道陣と接触せず、自身のやるべき練習に集中した。前日はチームとは別に鎌ケ谷２軍施設でブルペン入りした大谷。この日は屋内練習場に隣接する寮内のウエート場で調整したとみられる。自身最速となる前半戦終了前の２桁勝利到達へ、周囲の雑音を避けて汗を流した。

　１０勝を目前に状態も上がってきた。前回６月２４日のロッテ戦では今季２度目の完封勝利。球速は最速１５９キロをマークした。「最後まで投げられてよかった。いい流れをつくれてよかった」と笑顔で話していた。２日も自信を持ってマウンドに上がる。

　７月５日には２１歳の誕生日を迎える。２０歳最後の先発勝利を栗山監督も期待している。前回完封後「素晴らしかった。ありがとうと言いたい」と、いつもは厳しい言葉を並べる指揮官が珍しく褒めた。エースとして認められつつある大谷。現在奪三振は９９。１０勝と１００Ｋ達成へ全力投球する。