巨人4カード連続負け越しで陥落危機
「巨人3-4中日」(21日、東京ド)
本拠地に悲鳴がこだました。セットアッパーのマシソンが2者連続ソロを浴び、痛恨の逆転負け。4カード連続の負け越しで、貯金は1となった。2位・阪神に0・5差に迫られ、原監督は「一発というのは防いでもらわなければいけない」と、苦言を呈さずにはいられなかった。
わずか4球の悲劇だった。1点リードの八回。マシソンが先頭の和田に投じた3球目の149キロが甘く入り、中堅左へ同点ソロ。続くエルナンデスへの初球154キロも高めに浮き、左翼席へ放り込まれた。「連続アーチは自分のキャリアで記憶にない」。助っ人はベンチを蹴り上げ、怒りを爆発させた。
19日のカード初戦もマシソン、山口、沢村のリリーフ陣が打ち込まれ、逆転負け。指揮官は「後半の守りが、この3連戦は(勝敗を)分けた」と振り返るが、山口は開幕から不安定。マシソンの調子も5月下旬から下り坂だ。斎藤投手コーチはリリーフ陣の配置転換について「何もしませんよ」と否定するが、守護神の沢村も含めて勝ちパターンが大きくぐらついている。
マシソンは「配球を読まれ、うまく打たれた。悪い状態ではない」と前を向くが…。忍び寄る虎の姿に、不安は増すばかりだ。