オリックスの糸井嘉男外野手（３３）が６日、ほっともっと神戸で休日返上で打撃練習などを行った。約２時間、室内練習場などでみっちりと汗を流し「練習せなあかんでしょ。しょぼいキャプテンなんやから」と、悲愴（ひそう）感を漂わせた。

　下馬評の高かったチームは１勝８敗の最下位で、現在４連敗中。チーム打率・１９８で、１２球団で唯一の１割台。貧打が低迷の原因の一つとなっている。昨季首位打者を獲得した糸井も、ここまで打率・１４７、得点圏打率・１００と不振にあえぐ。今季から主将に就任。普段は明るい言動でチームを和ませる男が、いきなりの低迷で責任を一心に背負っている。

　西武との開幕３連戦３連敗した翌日の３月３０日も休日返上で練習した。さらに前日の日本ハム戦後は、２時間の居残り練習。この日、野手で球場を訪れたのは糸井だけだった。「休みなしやん！！」と努めて明るく言うのが、逆に痛々しい。気になる部分の修正はできたかと質問されると「全部気になってる！！」と、必死にもがいている。

　左膝の故障で出場選手登録を抹消されたブランコは、７日にも横浜市内の病院で検査を受ける。結果次第では長期離脱の可能性もある。糸井にかかる責任はさらに大きくなる。打破するには、チームの勝利しかない。