「オープン戦、巨人１－５日本ハム」（２１日、東京ド）

　豪快にすくい上げた。巨人の主砲・阿部慎之助内野手（３６）がオープン戦第１号の本塁打。四回２死、矢貫のフォークを捉え、左中間へ放り込んだ。「うまく打てました。反対方向は僕のバロメーターだと思っている。良かった」と安どの表情を浮かべた。

　九回１死一塁の第４打席では、クロッタから右前に痛烈な安打。「速いですし、うまく打ち負けないように」。打線が湿りがちな中、ひとり気を吐くマルチ安打を記録した。原監督は「（本塁打は）いいですね。最後に、速いボールも仕留められたし」と、４番の働きを褒めた。

　右ふくらはぎの張りでキャンプから別メニューが続いた。１４日にようやくオープン戦初出場。「無理しようと思ったところで（監督やコーチが）止めてくれた。ファームで、自分の時間をたくさんいただけた。少しでも恩返ししたい」と改めて誓い直した。主砲の復活は開幕を前に何よりの朗報。「やってきたことを開幕に合わせられれば」。阿部が、今年も巨人打線の核となる。