侍中田「4番らしく」フルスイング宣言
「侍ジャパン強化試合、日本-欧州」(10日、東京ド)
侍ジャパンのメンバーが9日、千葉市内のQVCマリン室内練習場で全体練習を行った。10、11日の欧州代表戦で4番を務める中田翔内野手(25)=日本ハム=は「思い切りのよさを出す」と持ち味のフルスイングで勝利に導く打撃を誓った。
侍ジャパンのユニホームを着て闘志がふつふつと湧いてきた。4番を張る中田が欧州代表戦2連勝へフルスイングで打ち砕く決意をみなぎらせた。
初練習を終えた後「思い切りのよさを出していきたい。堂々と4番らしく。しっかり結果を残す。自分らしいスイングで」。4番としての責任を務め上げることを命題とした。
日本ハムの4番、侍の4番として自覚を見せる8年目の今季は、周囲の期待に応えるべく自主トレ、キャンプで追い込んできた。10キロ減、96キロのスリムになった姿が物語るように、例年になく体のキレはいいと自負する。
昨年までチームメートだった稲葉打撃コーチは「去年より、ウエストを見てもだいぶ絞れてる」と目を見張るほどだ。QVC屋内での打撃練習では、鋭いスイングで快音を響かせる姿をケージ裏から見守った。「すごい振れているし、楽しみ」と、愛弟子の今大会での大暴れに期待した。
小久保監督が就任した13年から日の丸の主砲を任されている中田。「責任を持ってなんとか仕事をしたい。勝負事なので絶対に勝ちにいかないといけない」。昨年の日米野球第3戦では、左中間へ豪快な本塁打を放ちパワーを証明。年々風格を増す侍の主砲が、豪快なスイングで勝利へとつなげる。