「交流戦、楽天１-３巨人」（１４日、コボスタ）

　相手は巨人。舞台はコボスタ。昨季日本シリーズの再戦で、イヌワシ軍団が単独最下位に突き落とされた。星野政権１年目の２０１１年７月２日以来、実に１０７８日ぶり。狂った歯車は、無残に回り続けている。

　九回に１点を返し、２点差で１死満塁。あと１本が出ない。最後は岡島が遊ゴロに倒れ、ゲームセットを迎えた。「仕方がない。みんなで頑張るしかない」。病床の星野監督に代わって指揮を執る佐藤監督代行は、力なくつぶやいた。

　守備のミスが響いた。０‐０の八回、先頭打者の飛球を聖沢が目測を誤って頭上を越され、その後の２死満塁から右前打を岡島が後逸。終盤の重要な局面で外野の拙守が連続する事実が、チーム状態を象徴していた。

　４月１９日を最後に連勝がない。５月２６日の指揮官休養後も５勝９敗と負けが込み、借金は再び今季最多タイの１２。この日はコボスタ宮城で球団のレギュラーシーズン史上最多となる２万３４４５人の観客動員を記録したが、浮上のきっかけはつかめなかった。