楽天球団、移籍容認も制度には不満連発

 楽天・田中将大投手(25)が25日、夢であったメジャーリーグへの切符を手にした。この日、仙台市内の球団事務所で立花陽三社長(42)と会談。球団側から、ポスティングシステムに変わる新制度を利用してのメジャー挑戦を容認された。

 会見した立花社長は、開口一番、こう言った。

 「当初から一貫してお話ししてきました通り、球団としては、新たなポスティングシステムには多くの問題があると思っております。また、上限20億という金額設定も不明確なものであり、大切な選手を保有する球団としては、極めて不平等なシステムという考えは変わりません」。田中のメジャー挑戦を容認する発言の前に言った言葉。苦渋の決断だったことをにじませた。

 1週間、議論を重ねた。「ほぼFAに近い形。去年の今の段階で話をしていたら、申請はしていた」と、新制度への不満を続けた。三木谷オーナーからこの日「田中のメジャーを後押ししよう。田中将大の成功を、快く受け入れよう」と言われたことで、最終決断に至った。

 会談では、田中からは「楽天が東北のファンに愛してもらえるよう、できる限りの協力がしたい」と申し出を受けた。具体的な内容は明かさなかったが、今後も田中と強い友好関係を築いていくことを強調した。

 「色んな思いはあるけど、決まった以上は、リーグを代表する投手として活躍してほしい」と立花社長。25歳の大投手へ、強いエールを送った。

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