仙さん想定外の敗戦もマー君に「感謝」

 「日本シリーズ・第6戦、楽天2-4巨人」(2日、K宮城)

 想定していなかった敗戦にも楽天・星野監督は穏やかな表情でベンチを後にした。ここまでプラン通りの展開で王手をかけた楽天が、本拠地に戻り、絶対エースで、星を落とした。

 24勝の無敗エースが今年の最後、大詰めで喫した初黒星。それでも星野監督は会見場で、まずは田中の今年1年の投球に頭を下げた。「黒星はついたけど、この1年、感謝している。ゲームを見に来たお客さん、テレビを見てる人は田中の負けを見たんだから本当に幸せだな」。ここまで田中で勝ってきたチーム。だからこそ、責めるはずもなかった。

 勝利を計算していた第6戦。想定外は菅野の投球についてもだった。第5戦の後、「打線が爆発する」と期待したが、新人右腕の前にわずか3安打に終わった。二回1死二、三塁から嶋の三ゴロの間に先制。直後、ロペスの失策で2点目を挙げたが、三回以降は打撃をさせてもらえなかった。「相手がよかった。菅野を褒めるしかないだろ」。田中と互角以上の投球を演じた相手に脱帽した。

 これで3勝3敗の五分。闘将はこの日の敗戦を淡々と振り返った後、第7戦を総力戦で勝ちにいくと誓った。「泣いても笑ってもラスト。期待に応えてくれるだろう。信じている」と3年間、厳しく指導してきた星野チルドレンに全てを託す。

 最後は「勝つ!」と報道陣に言い残し監督室へ引き揚げた。自身4度目のシリーズ挑戦。田中で落とし、投手事情は苦しいが、闘将は夢の本拠地胴上げ、自身初の日本一だけを見据えて決戦に臨む。

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