侍ジャパン小久保監督、世界一奪還誓う

 野球の日本代表「侍ジャパン」の新監督に就任した小久保裕紀氏(42)が9日、東京都内で就任会見を開いた。初陣は11月8日から行われる台湾代表との3連戦。理想の指揮官として、世界一に輝いたWBCで指揮を執ったソフトバンク・王貞治会長と巨人・原辰徳監督の名前を挙げ、17年のWBCで世界一の座を奪還することを誓った。

 希望に胸を膨らませ、新生「侍ジャパン」が出航した。壇上に上がり、無数のフラッシュを浴びた小久保新監督。視線を真っすぐと見据え「人生チャレンジすることに意義がある。2017年のWBCでの世界一奪還へのスタートとなる」と、高らかに宣言した。

 指導者経験はないが、若さとリーダーシップを買われ、日本代表初の常任監督に就任。理想の指揮官には、2人の“世界一監督”の名前を挙げた。「王会長の我慢強さや逃げない姿勢。そういう心を見習いたい。原監督のように選手個々の特性を把握し、作戦を実行したい」。偉大な先輩のイズムを継承し、前に進むことを誓った。

 契約期間は17年のWBCまでとなる3年半。初陣となる11月の台湾戦では、26歳以下の選手を中心に選出する。個人名は挙げなかったが、阪神・藤浪や日本ハム・大谷ら、4年後も見据えた選出になる見込みだが「投手力を中心にした守りは一番の基本になる。細かさ、緻密な野球を目指したい」と構想を描いた。

 近日中に発表予定のコーチ陣も、フレッシュな陣容になりそうだ。「コーチ、スタッフも長い目で見てもらいたい」と小久保監督。巨人時代の同僚で、同年代の仁志敏久氏らの入閣が有力だ。

 球界の未来を託された重圧も、計り知れないほどに大きい。「まだまだ若く若輩者。日本のために精いっぱい監督を務めていきたい」。42歳の挑戦が幕を開けた。

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