G菅野、聖地初星「忘れられない1勝」
「阪神6‐9巨人」(8日、甲子園)
忘れ物を手にする1勝だった。巨人・菅野が7回1失点(自責0)、10奪三振でチーム最多12勝目。「忘れられない1勝になったと思います。格別な甲子園での初勝利になりました」。東海大相模時代に届かなかった甲子園で、勝てなかった阪神から初白星をつかんだ。
おなかに残るボール跡が勲章だ。初回に自身の失策絡みで先制点を与え、迎えた二回。先頭マートンの打球が左腹を襲った。いったんベンチに下がり、マウンドに戻ると集中力を高めた。「痛いそぶりを見せてはいけない。ファンの方もそんな姿は見たくないと思う」。後続を3者連続の空振り三振で断ち、二回以降を0封した。
「収穫になりましたね」と川口投手総合コーチ。4試合目にして初めて猛虎に勝利した事実は、クライマックスシリーズに生きる。