ノリ劇的サヨナラ!キヨシ「奇跡×3」

サヨナラ打を放ったDeNA・中村紀と抱き合う中畑清監督=横浜スタジアム(撮影・金田祐二)
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 「DeNA9-8阪神」(20日、横浜)

 DeNA・中村は右腕を突き上げて一塁に走った。九回、1死一、二塁。フルカウントから安藤の直球を捉え、左中間へのサヨナラ打。「この打席で決めようと思っていました」。お立ち台で、ファンの声援に応えた。

 サヨナラ打は6月30日の中日戦に続く今季2本目で、通算17本目。2位野村克也氏の19本にあと2本と迫る歴代3位の数字だ。「サヨナラ打はなかなか自分一人の力では打てない。仲間に感謝したい」と口にした。

 主砲のブランコが背中の張りを訴えて欠場。そして試合は三回表を終わって0‐7。それでも、誰もあきらめなかった。三回にモーガン、後藤の連続本塁打で3点。四回には梶谷の2ラン、金城の勝ち越し打など一挙5点で、試合をひっくり返した。六回に同点とされるが、中継ぎ陣が勝ち越しを許さなかった。

 中畑監督は「奇跡だよ。おい。奇跡だよな。これは奇跡だな」と3度同じ言葉を繰り返した。中村は「この試合を勝つのと落とすのでは大きな違い。CSを目指して、一戦一戦が大事。あしたにもつながる」。大きな1勝。CS出場へ、ミラクルを起こす。

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