履正社Rが歓喜の優勝 全日本女子野球

 「全日本女子硬式野球選手権・準決勝&決勝」(7日、マドンナ、坊っちゃん両球場)

 準決勝と決勝が行われた。女性監督同士の対決で、ともに初優勝を目指した決勝戦は、創部2年目の履正社RECTOVENUS(大阪)が、福知山成美高(京都)を2‐1で下し、出場36チームの頂点に立った。3位は履正社Rに敗れたマドンナ松山(愛媛)と、福知山成美高に敗れたハマンジ(埼玉)。

 予選リーグから波乱の連続となった大会の“総仕上げ”は、昨年、創部直後の同大会予選リーグで「バント処理のやり方も分からなかった」(橘田恵監督)、そして「1勝が目標だった」(東亜夢香主将)ところから大躍進の履正社RECTOVENUSの優勝だった。

 二回、2死二、三塁のチャンスで打者は8番・杉本冴映。橘田監督から「誰も打つとは思ってないから、思い切り振ってこい!」と声をかけられ「カーブが苦手なので、ストレートに絞ってたら当たりました」(杉本)という打球が左中間を破る、殊勲の2点三塁打。

 松尾莉奈‐杉本のリレーで福知山成美の反撃を1点に抑え、歓喜の優勝となった。

 主将の東自身、「野球をやれる環境がなくて」中学、高校は吹奏楽部。そこから「みんな個性があっていい子たち。私が引っ張ってもらった」というチームワークで急速に力をつけてきた。チーム名のRECTOはスペイン語で「まっすぐ、誠実」の意味。言葉通り、大好きな野球に正直に向き合って、大輪の花を咲かせた。

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