楽天、6月以降で球団初の単独首位

 「ソフトバンク4‐8楽天」(6日、ヤフオク)

 単独首位などどうでもいい。楽天球団創設以来、6月以降では初の快挙にも、「知らん」と吐き捨てるようにバスに乗り込んだ。それよりも、目の前の1勝が大きい。闘将・星野仙一の要素が詰まった試合だった。

 勝ち投手はルーキーの則本。しかもプロ初の中継ぎ登板だ。3回1/3を無失点。前夜、1回4失点でKOされた相手にすぐにリベンジのチャンスを与えた。「則本昨日投げたか?オレの記憶にない」とジョークを飛ばした指揮官だが、意気に感じた則本は気迫で腕を振った。「昨日ふがいない試合だったので、きょう勝てたのは良かった」と、ヒーローインタビューで笑顔を見せた。

 就任3年目。選手との対話が増えた。2日は約40分をかけ自宅から徒歩でKスタ宮城入り。駐車場のベンチに腰掛け、到着してくる選手一人一人に声をかけた。「藤田、馬力ある車乗ってるな。試合でも馬力出してくれよ」。「島内。お前何の車乗ってるんだ?そんないいの乗ってるのか。今度乗せてくれ」。たわいもない話が弾む。鬼の闘将にひるんでいた1年目のナインとは違う関係性が今はある。

 失敗した選手は必ず使う。中日、阪神時代からの闘将イズムだ。戸村が崩れても則本が抑える試合展開には「オレの読み通りだったな」とニヤリ。球団史上初めて、ペナントレース72試合目をトップで折り返した。確かな信頼関係が、今の楽天の原動力だ。

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