戦艦大和の街に「海中の三ツ星レストラン」~広島・呉

 来場者数が100万人を突破した大和ミュージアム内にある10分の1サイズの戦艦大和
 自衛官風制服もこだわり
 絶品!!呉海自カレー
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 「海中の三ツ星レストラン」をご存じだろうか。海上自衛官たちの間でささやかれている「潜水艦」の代名詞だ。厳しい海の世界で生きる男たちが愛する「海自カレー」を堪能するべく、広島・呉に潜り込んだ。それだけじゃない!!穴子に、かきに…神ってるグルメを丸のみだ!!さあ、胃袋の準備はOKかい?

 ◇    ◇

 毎週金曜日はカレーを食べる。海上自衛隊では長い航海の間、曜日感覚を忘れないようにと、このルーティンが用いられているのは有名な話だ。中でも潜水艦は一度潜航すると、海中での業務が長期間を要する過酷な現場だという。呉市観光振興課の濱田亜希子さんによると「地上とは違い海は太陽がありません。狭く息苦しい艦内での楽しみは食事だったそうです。自衛官の間で潜水艦は『海中の三つ星レストラン』と呼ばれています」。自衛官の健康を第一に考えられ、こだわり抜かれた絶品料理の数々。その代表とも言える「海自カレー」がブームを起こしている。

 「本物の味を食べてもらいたい」と濱田さんが発案。呉基地に所属する艦艇で実際に提供されているカレーが、市内の飲食店30軒で味わえる画期的な取り組みだ。

 “なんちゃって海自”を楽しめるのは「日招きの里 呉ハイカラ食堂」。潜水艦「そうりゅう」のカレーが食べられる。今年改装されたという店内は、まるで潜水艦にいるような感覚を思わせる。自衛官風の制服を着たウエートレスが銀色の鉄板を運んで来た。鉄板がより本物風を引き立たせる。カレーを口にすると最初はフルーティーな甘さが広がり、後からピリッとくる刺激。この甘辛い味に牛乳が不思議と合う。他にも肉じゃがや鯨カツといった“元祖海軍グルメ”が盛りだくさんだ。

 本当にあった「海中の三つ星レストラン」で、神ってるカレーを食べて刺激的な夏にしよう。

 ◆宮島・呉ブルーライン 日本遺産の町・呉と世界文化遺産のある宮島を結ぶ高速船。所要時間は45分。11月27日までの期間限定で土、日、祝のみ運航。料金は片道大人2000円、小人1000円。問い合わせ、予約はTEL082・253・1212 瀬戸内海汽船株式会社まで。

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