阪神・ドラ1立石の「バネ」絶賛「インパクトの瞬間に力をまとめる能力が高い」大谷を知る白水トレーナーが明かす
阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=を指導してきた「PROGRESS Sports Performance Lab.」の白水(しろず)直樹代表取締役(47)が黄金ルーキーの魅力を語った。日本ハムでコンディショニング担当を務め、ダルビッシュ有や大谷翔平のトレーニングをサポートした経験のあるスペシャリストが明かす、一流選手との共通点に迫った。
出会いは3年前。白水トレーナーが代表を務めるPROGRESS株式会社と創価大野球部が、トレーニング指導について結んだ契約がきっかけだった。
立石の第一印象は「筋力だけではなく『バネ』があった。投げるにしても打つにしても、インパクトの瞬間に力をまとめる能力が高かった。多くの選手を見てきたけど違いを感じた」。そのポテンシャルに驚かされた。
白水トレーナーが絶賛する立石特有の「バネ」とは-。地面反力を使ってバネ指数を計測すると、数値は同施設を利用するプロ野球選手の誰よりも高い。その中にはソフトバンク・近藤の名前もある。球界を代表する強打者をも上回る能力を持っているという。
「バネ」があるとプレーにどう好影響を与えるのか。「投げる時も打つ時もステップをします。(バネがあると)地面に足が着いた時間で大きな反発をもらえる。イメージ的には軟らかいバネではなくて、硬くてパーンと力を出せるバネです」と解説する。広角に鋭い打球を飛ばすことができ、肩の力だけでない強い送球も可能にしている。
単なる身体能力だけではない、一流選手との共通点もある。情報量があふれる現代。流行に左右され、トレーニング方法を頻繁に変える選手が増えている。その中でも「何が自分の核となるのかをきっちり選択できて、やりこむことができるのがいい選手の特徴」と話す。
何事も数値化して、スイングスピードや打球速度を追い求めるケースが多いが「それだけでは試合の中での成功につながらないと彼(立石)は分かっている。そこが優れている点」と、多方面からアプローチをかけるのが立石の良さ。「探究心は大谷選手に似ていますね」。世界一のスラッガー同様、頭を使って野球ができる選手だと評価した。
プロの世界で戦う体を作り上げるため、筋力的に目指しているところはまだまだ上だという。「筋肉をつけ過ぎて、バネ特性がなくならないようにトレーニングの組み方は考えている」。バランスを考えながら、アスリートとしての肉体を作り上げる。
大きな期待を背負い、プロとして戦う教え子へ。「スケールが小さくなって当てにいくようになっては、彼の素材ではもったいない。失敗してもダイナミックに可能性を広げてほしい」とエールを送った。
