阪神・佐藤輝は50発もメジャーもイケる 神助っ人ローズ氏太鼓判 プレーをする姿に確信「素質は十分」

 近鉄や巨人、オリックスで活躍した、タフィ・ローズ氏(57)=日本プロ野球外国人OB選手会員=が16日、阪神の佐藤輝明内野手(26)にメッセージを送った。13日の巨人戦(東京ド)の試合後には、2ショットで記念撮影。40本塁打の達成や、来年以降の50本塁打への期待、メジャーでの成功に太鼓判を押し、英語でのエールも届けた。

 優しい目で、慣れ親しんだ日本語も交えて、ローズ氏は佐藤輝の大台到達を断言した。「40本塁打?あと何試合だ?いけるだろ!」。数字だけを見て、言っているわけではない。13日の巨人戦でプレーをする姿を初めて見届けて、活躍を確信した。

 「思っていたよりもデカかったね。プレーを見ても、動きが素早かったよ。かなり感激した。5打席しか見てないから、判断は難しいけどね。38本塁打で90打点以上。選手として、パワーヒッターとして、かなり優れていると思うね」

 セ・リーグ6球団の残り試合はヤクルトの15試合が最多で、佐藤輝の本塁打王は決定的。NPB通算464本塁打で、4度の本塁打王となった神助っ人も、佐藤輝のタイトル獲得に不思議がる様子はない。「体を見れば一目瞭然だよね。その素質は十分にあるよ」。外国人選手のNPB通算本塁打数の記録保持者が言うのだから、間違いない。

 ローズ氏は01年に55本塁打、03年に51本塁打をマーク。佐藤輝の来年以降の50本塁打超えには「不可能ではないだろう」と分析した。「健康であること。波を少なくしないと50本を打つのは難しいね」。自身の経験も交えながら、さらなる高みへの到達に期待した。

 本拠地が甲子園だけに浜風の攻略も鍵を握る。ローズ氏は日本語で「サチュウカン」とポイントを挙げた。「左中間を狙えば、風に乗せられて打てるだろ。ポテンシャルは十分にあるからね」。今年も中堅から左への一発を量産。ローズ氏も感じた、攻略法を佐藤輝もつかみかけている。

 佐藤輝は将来的なメジャー志望も明かしている。ローズ氏は日本で成功を収めたが、海外進出にも好意的。「もちろん、メジャーでやっていけるだろう。でも、タイミングもあるからね」。体格はMLBでも負けていない。あとは、さらに技術を磨けば、海を渡っても豪快なアーチを描くことができそうだ。

 写真撮影は佐藤輝が「ファンだった。写真いいですか?」とお願いされて実現。間近で見る、佐藤輝は「体のデカさにはかなり驚いたよ」と衝撃を受けた。10年ぶりの来日。アメリカにも伝わっていた「SATO」の実力は本物だった。

 ◆タフィ・ローズ(Tuffy Rhodes)1968年8月21日生まれ、57歳。米国オハイオ州出身。現役時代は左投げ左打ちの外野手。ウエスタンヒルズ高から86年ドラフト3巡目でアストロズ入団。90年にメジャー昇格後、カブス、レッドソックスを経て、96年近鉄入団。01年に55本塁打を記録して近鉄優勝に貢献。04年に巨人に移籍し、05年退団。本塁打王4回(99、01、03~04年)、打点王3回(99、02、08年)、MVP1回(01年)、ベストナイン7回(97、99、01~04、08年)。

 ◆日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA) 2018年11月に設立。NPBでプレーした外国人選手の引退後、野球界への貢献をサポートしている。野球によって地域、企業、組織を支援するための橋渡し役を担っている。阪神に在籍した選手で所属しているのはバースやオマリー、ムーア、ブラゼル、メッセンジャーら。

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