阪神・高寺 プロ初猛打賞 3試合連続複数安打、打率・282と好調「(1軍投手のボールに)段々、慣れてきた」

 「阪神5-2ヤクルト」(10日、京セラドーム大阪)

 手応えがある。自身の打席を振り返る姿から充実ぶりがうかがえる。阪神・高寺がタイムリーを含む3安打でプロ初の猛打賞。「しっかり準備して集中してできているので良かったと思います」。3試合連続複数安打の絶好調ぶりだ。

 快音が心地よい。まずは三回2死一塁から中前打。さらに六回2死二塁から遊撃への内野安打。そして極め付きは3点リードの八回1死三塁。阪口のカウント1ボールからのツーシームを捉えた打球は中前適時打に。チームへ貴重な追加点をもたらした。

 成長著しいプロ5年目だ。オフには上田西の3学年下のオリックス・横山聖と母校で自主トレ。真摯(しんし)に助言を送るなど、面倒見の良い一面も見せる。今季は着実に1軍出場を重ね、この日で打率・282に上昇。「(1軍投手のボールに)だんだん、慣れてきたと思います」とうなずく。

 つかみつつある自信を確かなものにしたい。「しっかり(バットが)振れているので続けていきたい」。自分の打撃で存在感を示していく。

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