阪神・石井 34イニング連続0封 虎のレジェンド村山&バッキーに並んだ 岩崎抹消後初セーブ
「中日2-6阪神」(5日、バンテリンドーム)
虎のミスターゼロが鮮やかな火消しで試合を締めくくった。2-6の九回、4番手・ドリスが2死一、二塁のピンチを背負うと、阪神・石井大智投手(28)はさっそうとマウンドへ。代打・板山を遊飛に打ち取り、今季4セーブ目を挙げた。
突然の出番も慌てる様子はない。「九回に3点取ってくれる前から(肩は)作っていたので」。守護神・岩崎が腰の疲労で出場選手登録抹消になってから初のセーブシチュエーションで仕事を果たし、「(岩崎が)いてくれる方がもちろん心強いですけど、結果を出すというのは全く変わらない」と頼もしく言った。
虎のレジェンドを呼び起こす快投だ。これで35試合連続無失点。さらに34イニング連続無失点となり、村山実、バッキーと並び、球団史上4位タイに浮上した。1位は藤川監督の47回2/3、2位は小山正明の47回、3位は江夏豊の41回。偉大な名前を見れば、“石井無双”ぶりが一層際立つ。
5年制の秋田高専時代に、土台を築き上げた。「中学まで軟式でしたし、体も大きくない。硬式は痛いし…」。野球を続けるか悩んだ末、友人に誘われて入部。3年間で甲子園出場はかなわなかったが、その後の2年間は高専の全国大会を目指して、さらに野球に打ち込んだ。練習終わりのカルピスソーダは忘れられない青春の味だ。
「明日も同じ気持ちでしっかり準備したい」と石井。どんな場面でも、ゼロを刻むだけだ。
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