阪神・坂本 さすがの存在感 先発復帰!即千金タイムリー「すごく大きな1勝」勝ち切った背景に正捕手の献身
「ヤクルト2-3阪神」(1日、神宮球場)
熱心な虎党から「やっぱり坂本」と声が飛ぶ。2試合ぶりのスタメン復帰で貴重なタイムリーに好リード。攻守で接戦を勝ち切った背景に正捕手の献身がある。「すごく大きな1勝」と阪神・坂本誠志郎捕手。台風雨に打たれながら勝利の価値を喜び、最後まで仲間の健闘をたたえて歩いた。
1点リードで迎えた六回だ。カウント3-1から一走・小幡がスタートを切った。助けるようにスイングを仕掛けて空振りし、得点圏に走者を進める。続く6球目。内角のスライダーに詰まりながら、フラフラッと上がった打球が中前に落ちる。出場3試合ぶりの安打&打点だ。
「この球場は狭いから一人ずつ勝負ですけど、翔太の打球がいかなかった時に、ある程度レフト方向に飛ぶことはいいかなと思った。使えるものは使ってという感じで」
台風9号が接近する中で迎えた一戦は経験が生きた。三回、森下が左翼方向に放った大飛球がフェンス手前で失速。右打者の内角、左打者には外角が使えると判断した。先発・伊藤将とのコンビでは内山、村上、オスナの中軸を無安打に抑える好リード。風を読む配球で流れを渡さなかった。
「ズルズルといったら嫌な中でテルが打ってくれて、オヨ(及川)も最後にしっかり締めてくれた。すごい大きな1勝だと思いますね」。連敗はしない、させない。8月に入っても勢いがとどまることはない。肌で感じたのは勝利がもたらす1勝以上の価値。ゴールテープまで突っ走るだけだ。
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