阪神・及川 地元球宴で凱旋3人斬り 10球中9球直球の真っ向勝負→「三振がほしいなと」最後に変化球

 「マイナビオールスターゲーム2025・第2戦、全セ7-10全パ」(24日、横浜スタジアム)

 横浜高校時代の思い出の地で、阪神・及川雅貴投手(24)がプロ野球人生の新たな1ページを刻んだ。「楽しめました。変な緊張感はあったんですけど、普段通り投げられたかなと思います」。10球中9球が直球で真っ向勝負。1奪三振で三者凡退と最高の球宴デビューを飾った。

 出番は六回。それまで3安打の清宮幸が最初の相手だった。三塁打でサイクル安打ということは「知らなかったです」。3球連続の真っすぐで右飛に抑えた。太田も2球で右飛。最後は代打のレイエスを追い込み、ツーシームで空振り三振。シーズンとは違った笑顔でベンチに戻った。

 最後に変化球を投げたのは「ちょっと三振がほしいなと思って」とニヤリ。思惑通りの結果になったが「申し訳ないです」と笑いながら、相手助っ人を思いやった。横浜スタジアムは高校時代に慣れ親しんだ球場。「年1回の試合に投げられたのはうれしい」と素直に喜んだ。

 スタンドでは両親や友人が見守ってくれた。「なかなか見に来る機会が少ない中で、こうやって来てくれた。いい投球ができて良かった」。今年もベルーナドームなどには時間をかけて力を届けに来てくれた。家族へも恩返しの好投だ。

 プロ6年目。またスター選手に近づいた。「自分の野球人生の一つの経験としても、真っすぐが通じるか。そういう気持ちでいってました」。これ以上ない財産を得た。この経験を生かし、シーズンを完走する。

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