阪神・大山は「ずっとすごいことがすごい」つくば秀英、白鷗大の同学年で元西武のBC信濃・中塚コーチ兼選手手記
「巨人6-5阪神」(21日、東京ドーム)
阪神・大山悠輔内野手(30)とつくば秀英、白鷗大の同学年で、BC信濃の中塚駿太投手コーチ兼選手(30)が21日、手記を寄せた。2016年度に西武からドラフト2位で指名され、阪神の同1位・大山とともにプロ入り。ともに過ごした道のりを振り返りながら節目を祝福した。
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1000本安打おめでとう。素直に本当にすごい。すごいの一言です。どれだけいい選手でも絶対どこかで落ちる。2軍暮らしが長くなったとか、挫折があると思う。多分、悠輔の中ではあると思うけど、世間から見たらいまだに見られない。ずっとすごいことがすごい。同じ道を歩んできたからこそ分かります。
つくば秀英では野球部のメンバーの顔合わせのときに初めて話したね。スポーツクラスで3年間同じクラスだったけど、互いに静かめな方だったからちょくちょく会話をするくらいだった。最初は2人とも投手で、僕が勝手に思っていただけかもしれないけど、球速を張り合っていました。
当時から雲の上の存在っていうか、同級生なのにすごい遠い遠い存在だった。学生生活は全くオーラがないっていうか、もう普通の高校生だった分、メリハリに驚きました。そんな悠輔のマッサージ係をしていたのは僕でした。毎回お願いされて、15分間くらいだったけど今でも親指はめっちゃ曲がっています(笑)
白鷗大への進学も一緒に決めたわけじゃないけど、経営学部まで同じになったね。大学で悠輔は完全に内野手になったけど、守りでも打撃でも頼りになる存在だった。一日中、自主練習とかをして野球に没頭する姿が鮮明に記憶に残っています。
大学の野球部の中でもやっぱり大黒柱。高校よりもさらに絶対的存在になったのを感じました。それでも大学3年の時はスランプというか、思った成績が残せなくて苦しんでいた。いつも背中で見せるタイプだけど、三振してベンチに帰ってきたときは暗い感じで。ただ、凡退しても全力疾走とか、練習で先頭に立つ姿勢は継続していたのが印象的です。
阪神に1位指名されたドラフト当日は、周りより悠輔が一番驚いていたんじゃないかな。次に僕が呼ばれて、言葉はなかったけど「やったね」って顔で握手しました。その日から一緒にあいさつ回りに行ったり、2人で仲良く教習所に通ったり。特に何を話すわけでもなかったけど、それが苦じゃない時間だった。
5年目に僕が戦力外となった時は「俺の分も頑張ってね」と連絡をして。「頑張る」と返事が来て、僕ららしいやりとりだったね。これからもずっと応援しています。
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