「阪神２－１巨人」（１日、甲子園球場）

　７７万８１３０票の期待にしっかり応えた。オールスター初選出となった阪神・森下翔太外野手（２４）が攻守で躍動。まずはバットからだった。１点リードの三回１死三塁。初回には空振り三振を喫し、通算３打数無安打だった中大の後輩・西舘にリベンジを果たした。

　予想外の５球連続直球攻めにも食らいついた。打球は詰まりながらも遊撃の頭上を越え、ポトリ。お立ち台では「やられっぱなしだと次あいさつ来た時に何言われるか分からない」と笑いながら、「結果が全てだと思うので良かった」と勝利に導いた一打を喜んだ。

　１点リードの七回には守備でチームを救った。先頭・キャベッジの打球は詰まりながら右前へ。キャベッジは二塁を狙ったが森下は冷静だった。「積極的に走塁してくる選手ではあるので」と打球を素手で捕球して二塁へワンバウンド送球。見事タッチアウトとしピンチの芽を摘んだ。

　この日発表されたオールスターファン投票の結果では両リーグ最多得票で初選出。お立ち台では「まずは投票していただき、ありがとうございます」と感謝し、「この投票に恥じないようにしっかり打ちたいなと思います」とふんどしを締め直した。

　今季巨人戦では打率・３４５、４本塁打、１４打点とキラーぶりを発揮しているが、慢心はない。「強いチームなので。明日もしっかり勝って、３戦目につなげたい」。ファンを笑顔にするプレーをこれからも見せていく。