阪神・佐藤輝12球団最速20号到達 自主トレともにするトレーナーが明かす本塁打量産の理由 「軽打、軽打と言われてるけど」

 「ヤクルト0-6阪神」(29日、神宮球場)

 虎の4番が神宮の空に豪快な放物線を描いた。阪神の佐藤輝明内野手(26)が八回に20号ソロを放った。12球団最速での20本塁打到達は、球団の日本選手では1984年の掛布雅之以来41年ぶり。チームは40勝にリーグ一番乗り。6月を連勝で締め、7月1日から甲子園で巨人との伝統の一戦に向かう。

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 オフに佐藤輝と自主トレをともにしている高島茂誉トレーナー(45)は、本塁打量産の理由について「体の連動性」を挙げた。

 今年1月の自主トレでは、ウエートトレーニングによる体重増など単純なパワーアップはもちろんのこと、胸郭の柔軟性を大きなテーマに掲げた。「体が悪くなるとバッティングも悪くなる。スイングのメカニックだけでなく、コンディションも保とうとした」。午前中はボールを使わず、地道なトレーニングに時間を費やし、徹底的に体と向き合わせた。

 シーズンに入っても、週に一度は体のメンテナンスで佐藤輝と顔を合わせている。そこで感じたのはチェックポイントが減ったこと。体の気になる部位が少なくなり、バランスの良さが目立ったそうだ。

 「今年は軽打、軽打と言われてるけど、軽打に見えるような体の連動性が高い。軽く振ってるように見えるけど打球が飛ぶというのは、それだけ力が伝えられている証拠」。経験を積み、自らの体への理解を深めている佐藤輝。完全に量産態勢に入っている。(デイリースポーツ・滋野航太)

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