阪神・近本V撃 虎の子1点叩き出して連夜のヒーロー 26日に万博訪問で気分転換「1日じゃ回れない」
「阪神1-0DeNA」(28日、甲子園球場)
ふわりと浮いた打球が遊撃の頭上を越えて左翼の芝生で跳ねると、球場からは地鳴りのような大歓声が響いた。阪神・近本光司外野手(30)が難攻不落のケイからようやくたたき出した適時打。門別の2勝目もお膳立てし、「門ちゃんがしっかり粘ってくれていたので、何とか1点という気持ちで。良かったです」とお立ち台で安堵(あんど)の表情を見せた。
0-0で迎えた五回2死二塁。「きょうは全然前に飛ばない」。シンプルな分析だった。1、2打席目は、直球もカットボールもツーシームも全てファウル。これらを踏まえ、4球目の137キロスライダーを逆らうことなく左前へはじき返した。「スライダーだったから前に飛んだという感じ」。今季19イニング目にしてケイから待望のチーム初得点を挙げた。
「やっぱり先発で勝ちがつくというのは、チームとしてもすごく大きいことだと思う」と粘り強く腕を振った門別をたたえた。
26日の休日は、倉敷への移動前に大阪・関西万博に足を運んだ。20年ぶりに日本で開催されている国際博覧会。世界中からたくさんの人や物といった英知が集まる場に近本も訪れ、強い好奇心から2時間ほど滞在した。「面白かったですよ。1日じゃ回れないです」。大勢の観光客と同様、存分に満喫した。
長時間ゲームに接戦と「しんどい日が続いているけど、今日も早く帰ってしっかり休みたい」とお立ち台では冗談交じりに話した。
これで通算993安打。着実に一打を重ねて1000安打に近づいているが、チームの勝利が何よりの喜びだ。「試合展開的にはもう少し、ちょっとしんどい試合が続いているので、何とか頑張りたい。もうひと踏ん張り、ここを頑張らないとなとは思っています」。首位を走るチームを、自らから始まる攻撃を、1番・近本がけん引していく。
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