阪神・岩貞 2年ぶり回またぎも完璧 2回0封6人斬り「勝つためにどんどんストライク先行でいけた」
「中日5-4阪神」(24日、バンテリンドーム)
熟練の投球が終盤の接戦を呼んだ。昇格後、2度目の登板となった阪神・岩貞が23年4月19日・広島戦(甲子園)以来の回またぎ。2回を無安打、打者6人で完璧に封じた。勝利こそ逃したが、24球の熱投でホールドも記録。リリーフ左腕の故障離脱が続く中、輝きを放つベテランが屋台骨を支える。
「勝つことです。もう勝つためにどんどんストライク先行でいけたので、そこは良かった」
惜敗の試合後、左腕に笑みはない。それでも接戦続きのチームにおいて収穫のマウンドだった。六回、同点に追い付いた直後だ。高橋周を3球で空振り三振に斬ると、代打・鵜飼にも3球勝負で右飛に。「テンポも制球も良かった?その通りです」と、木下も中飛に仕留めた。技術と経験を凝縮した9球だった。
七回も完全投球。2年ぶりの回またぎ登板だけではなく、2イニングを投げ切ったのは21年以来だ。7日に島本が左上肢の張りで抹消。22日には桐敷が同箇所の筋疲労で離脱した。現状、1軍のリリーフ左腕は守護神・岩崎と及川の3人になった。フル回転が求められる中で、ベテランらしさが光る熱投だった。
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