阪神・森下 初回魅せたバックホーム!村上救った俊足岡林の生還阻止「1打席目につながった」執念V撃
「阪神2-0中日」(10日、甲子園球場)
詰まりながらも力ではじき返した打球が中堅・岡林の前に落ちると、甲子園は割れんばかりの大歓声に包まれた。絶好調の阪神・森下が執念の一打で先制点をもぎ取った。
初回1死二塁。カウント2-1から高橋宏の高め151キロに食らいついた。「(打席では)タイミングが一番大事だと思う。全てはタイミングを合わせるために自分の中で処理してやっています」。二走・中野の好走塁もあってつかみ取った貴重な先制点に「少し詰まった当たりでしたが、いいところに飛んでくれました」と声を弾ませた。
初回の守備が勝利への流れをつくった。1死二塁から上林の右前打に猛チャージ。本塁へ一直線にワンバウンド返球すると、二走・岡林は本塁憤死。「守備はずっと自分の中で一つの課題。このプレーが初回に出たというところで1打席目につながった」と森下。先制点を封じ、立ち上がりの村上を救った。
この日はTORACO DAY。多くの女性ファンが聖地のスタンドを埋めた。「普段見に来られない人もTORACO DAYを通して見に来てくれる。うれしいです」。黄色い声援の後押しを力に変えた。
これで7試合連続安打、5試合連続打点と勢いが止まらない。「4月は全然得点圏で打てなかった。5月に入ってチームの勝利に貢献できている。なるべく(貢献)できる回数を増やしていきたい」。前月の悔恨をバットに乗せて、11日の母の日も活躍を誓う。「いつも支えになっているので一本を出せたら」。自らのバットで最高のプレゼントを贈る。
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