阪神・中野 井上バット効果てきめん!プロ初の2戦連続猛打賞 1割台から打率・255へ急上昇

 「阪神2-3中日」(12日、甲子園球場)

 連勝ならず…。阪神は2点を追う九回に1点差に迫ったが、あと一歩及ばずに敗戦。今季初の甲子園でのデーゲームで、満員御礼となったファンのため息が響いた。それでも中野拓夢内野手(28)は2試合連続の3安打。2番打者の復調気配は明るい材料だ。

 左へ右へ、中堅へ、ヒットコースへと面白いように打球を運んだ。中野がプロ初の2試合連続猛打賞。「いいところに飛んでくれているだけかなと思いますけど」。まだ本調子ではない。その中で試行錯誤を欠かさず、今できる最善を尽くして結果につなげている。

 初回1死では松葉の変化球を鮮やかな流し打ちで左前打。3点を追う五回2死一、三塁では初球の速球を積極的にスイングし、一、二塁間を破る適時打とした。八回無死では代わったばかりのマルテから中前打。コンパクトに振って、Hランプを3度もともした。

 11日から井上のバットを拝借。重さも長さもバランスも違う相棒で復調のきっかけを探った。結果は3安打。そして、この日も猛打賞。その裏ではバットだけではなく、打撃フォームも微調整していたことを明かした。

 降雨ノーゲームとなった10日のヤクルト戦(甲子園)。中断中にベンチ裏で素振りをしていた。そこで小谷野打撃コーチに「こういう形でバットを持ったら、どうなりますかね?」と疑問をぶつけた。答えは「自然体で構えやすい位置だったら、それはそれでいい」。その言葉で決断した。

 これまでバットのヘッドを投手側に向けていたが、寝かせるぐらいの意識に変更。「シンプルに肩から上げていった方がバットが出やすく、コンタクトしやすいかなと思った」。わずかな差ではあるが、これがここ2試合は効果てきめん。今カード前に1割台だった打率も・255まで上昇させた。

 ただ、チームはあと一歩のところで連勝とはならず。先発全員安打から一夜明けて、毎回走者を出しながらも2得点に終わった。とはいえ、中野の復調は猛虎打線を活性化させる。「まずはセンター中心に意識しながらやりたい」。強く振るよりもコンタクト重視。バットもフォームを一新した、虎の選手会長が今後も得点の鍵を握る。

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