元阪神エースで、デイリースポーツ評論家の井川慶氏が阪神の宜野座組の、第４クールの視察を終えた。後輩でもある藤川監督の初のキャンプを見て感じた思いや、気になる開幕投手の行方についても言及した。

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　若い頃から一緒にプレーしていた藤川監督の、最初のキャンプということで楽しみにしていましたが、全体的に雰囲気が明るくなったように感じましたね。どこがと言うと難しくて、具体的に何かということではないのですが、藤川監督の性格的なものも含めて、そういった明るい雰囲気になっているのかなと。

　森下選手は別メニュー調整でしたが、今のところ大きな故障者も出ていなくて、いいムードで練習ができていましたね。藤川監督とも少し話しましたが、元気そうで良かったです。ただそうは言っても、監督１年目ですし、経験のあるコーチ陣がうまく監督をもり立てて、支える形でやってもらいたいですね。

　開幕投手候補の才木投手と村上投手のブルペンも見ましたが、ともにいい形で調整できていると思います。才木投手は力のあるボールを投げていましたし、村上投手はさすがのコントロールでしたね。ほぼ捕手の構えたところにボールがいっていたので。

　開幕投手については、昨年の数字だけを見れば１３勝３敗の才木投手なのかなと思いますが、それだけで決めるものでもないですしね。村上投手は昨年、７勝１１敗でしたが、勝ち星は打線との兼ね合いもありますし、防御率は２・５８と良かったですから。いずれにしてもこの２人が軸になるでしょうし、スタートはそれぞれ別のカードで投げるのかなと予想しますが、藤川監督の決断を楽しみに待ちたいと思います。