阪神・藤川監督 MLBロゴ入りキャップや服装控えて NPBブランド力向上へ“火の玉提言” 吉井監督、阿部監督らも賛同
阪神・藤川球児監督(44)が20日、都内のホテルで開かれた12球団監督会議に初出席し、NPBのブランド力を高めるための“火の玉提言”を行った。MLBロゴが入ったキャップや服装の着用を公の場では控えるべきと意見。ロッテ・吉井監督、巨人・阿部監督から賛同を得るなど、新監督らしからぬ存在感を見せつけた。また、CSアドバンテージの話題に「強いチームが勝つ」と闘争心を燃やした。
約2時間の会議を終えた藤川監督の顔は充実感でいっぱいだった。キャンプインを前に、12球団の監督が集結。球界の未来のため激論を交わし、NPBの価値を高めたいという思いで一致した。
「やっぱり球界の発展についてというところが一番ですね。シーズン中はライバル球団として戦っていきますけど。MLBから日本に復帰した監督が増えてきているので、MLBの良さ、日本プロ野球の良さ、どちらもあるという共通認識で今、進んでいますね」
会議後、自ら言及することはなかったが、藤川監督もフリートーク中に“火の玉ストレート”を投じていた。出席者によると、MLBロゴが入ったキャップや服装の着用を公の場では控えるべきと提言したという。
近年、メジャー人気の高まりとともに、ヤンキースやドジャースのキャップを着用する選手が増加。自主トレやオフ期間もSNSを通して発信されている。こうした現状に一石を投じた形だ。
“火の玉提言”のインパクトは絶大だ。座長を務めたロッテ・吉井監督は課題の一つに挙げ「NPBのブランドをもっと強力にしていこうと。確かにそうだなというふうに思いました」と賛同。自主トレ期間中のインタビュー時は自チームの帽子や服装を着用すべきという意見も出たことも明かした。巨人の阿部監督も「自分もヤンキースの帽子を持っているぐらいだから」と一定の理解を示した上で「普段、野球を知らない人にNPB球団のものをどう着てもらうかというのも大事じゃないかな」と提案。藤川監督の意見がNPBのブランド力を高めていくキッカケになるかもしれない。
ライバル球団の監督と顔を合わせ、闘志もふつふつと湧いてきた。会議では優勝チームのCSアドバンテージ1勝を見直す案が浮上。ただ現状のルールを支持する声が多く、「やはり強いチームが勝つんだという意味では、僕も同じように心に火が付いたと言いますか。本気で勝つことが大事」と刺激を受けた。
開幕カードで激突する広島・新井監督をはじめセ・リーグの指揮官とは「全然話してない」ときっぱり。「われわれの世代は勝負の前に話すということはない世界観で過ごしてきた」。まもなく球春到来。藤川監督も本気モードに突入だ。
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