阪神・木浪 六回2死走者なしから“5連打返し”締めた!難敵・戸郷KOマルチ! 「思い切っていくのが一番大事」

 「阪神4-2巨人」(31日、甲子園球場)

 球児たちの激闘が眠る甲子園で、1カ月ぶりに帰還した猛虎が牙をむいた。六回、一挙4得点の反攻。締めくくったのは阪神・木浪聖也内野手だ。難敵・戸郷にとどめを刺した。

 「いいところに投げていたので、どうやって1球で仕留めようかと考えていた。思い切っていくのが一番大事。それがしっかりできました」

 2点を追う六回に佐藤輝の3ランで逆転。さらに前川、梅野とつなぎ、2死一、二塁の好機で打席が回ってきた。「次の1点が大事だと分かっていた。つなぐ意識もありながら、ここで1点取ったら大きいなと」。1ストライクから外角フォークを捉え、死球を挟んで5者連続安打となる中前適時打をマーク。戸郷から唯一のマルチ安打を放ってKOし「しっかり準備して打てたので良かった」と納得顔だ。

 遊撃の守備では、初回に5者連続安打で先制を許した才木に「ちょっと焦っていたので『落ち着いていけよ』と声をかけました」と明かした木浪。流れを完全にモノにする“5連打返し”で後輩に今季11勝目をプレゼントし、「何とか勝ちをつけてあげられて良かった」と笑顔を見せた。

 八回には右腕に死球を受けるも「全然大丈夫」ときっぱり。久しぶりとなる本拠地での白星に「やっぱり応援の声とか入ってくるのでいい球場。この勝ちは大きい」とうなずいた。勝負の9月へ、勢いそのままに突入する。

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