【岡義朗氏の眼】1025日ぶり白星の阪神・高橋 復活を信じてくれた球団に恩返しの1勝 岡田監督の決断が見事にはまった

 「阪神4-0広島」(11日、京セラドーム大阪)

 阪神が首位の広島に快勝、自力優勝の可能性消滅を阻止した。2021年11月6日のCSファーストS・巨人戦以来、1009日ぶりの1軍公式戦登板となった先発・高橋が5回無失点の好投で1025日ぶりの白星をつかんだ。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「復活を信じてくれた球団に恩返しの1勝でもある」と評価した。

  ◇  ◇

 高橋は3年ぶりの1軍とは思えない申し分のない投球だった。初回から球威、スピードもあったし、どの球種もしっかりと制球できていた。

 首位広島が相手とあって、送り出すベンチも勇気がいったと思う。裏目に出れば、優勝戦線から脱落しかねない手痛い敗戦となっていたが、岡田監督の決断がものの見事にはまった。夏場に入り、投手陣もへばりが出てくる中、これだけの投球を見せてくれたことはチームにとって大きい。

 球団も3年間、高橋の復活を信じて、よく我慢したと思う。もちろん、その背景には高橋の持つ素材の高さや人柄、努力する姿があったからこそだが、高橋にとっては復活の1勝ということだけでなく、球団に対して恩返しの1勝でもある。

 以前のうなるような速球を投げていた頃と比べると、まだ100%戻ってきているとは言えないが、苦しかった3年間を乗り越えたことで、人間的にも大きく成長したことだろう。今後の高橋のさらなる進化を遂げた投球を楽しみにしたい。

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