元阪神エース・井川慶氏が見た、阪神・佐藤輝の好調の要因とは「投手目線で非常に抑えづらいバッター」

 「DeNA0-4阪神」(4日、横浜スタジアム)

 阪神が前日の敗戦を引きずることなく、3カード連続の勝ち越しを決めた。打線では、佐藤輝が2試合連発となる8号3ランを放つなど、3安打3打点で勝利に貢献。これで13試合連続安打、7試合連続マルチ安打と絶好調だが、元阪神エースでデイリースポーツ評論家の井川慶氏は「投手目線で見ても、非常に抑えづらいバッターですね」と評した。

 「状態が良くない時のイメージは、ボール球に手を出して空振りとかが多かったですが、今はそれがあまりない。誘い球にも乗ってこないので。だから投手からすると、ゾーンで勝負せざるをえないし、そこをしっかりと捉えられているなと」

 1点リードの五回1死一、二塁で、DeNA・ケイの速球を中堅右に鮮やかに運んだ一発。「バットのやや先だったので、まさか入るとは思わなかったですね。今は、いい意味で力感なく振っているように見えますし、それでいて、ケイ投手の力強いボールに対してあれだけ飛距離も出るのがすごい」と絶賛した。

 また、佐藤輝だけでなく、チーム全体としての状態の良さにも言及。「クリーンアップがいいですし、他の選手の状態も上がってきている。投手からすると、この打者は歩かせて次の打者で勝負してもいいかな、ということができにくい。気を抜けるところがないというか、打線全体がいい状態だと思います」と今後にさらなる期待を寄せていた。

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