【中田良弘氏の眼】タイプ的には元阪神ジョンソン 阪神新助っ投ゲラは「面白い存在」

 ゲラの投球フォーム
 ブルペンで投げ込むゲラ(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が2日、来日後初めてブルペンに入り、岡田監督らの前で変化球を交えて24球を投げた。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(64)は「タイプ的には以前、阪神にいたピアース・ジョンソン」と、右腕の投球を絶対的セットアッパーに重ねた。

  ◇  ◇

 ゲラはフォームがまとまっている。外国人投手の中にはぎこちない投げ方をするピッチャーもいるが、柔らかい。テイクバックが小さく、“ポーン”と来る。球速も出ているだろうし、バッターは速く感じると思う。

 元ショートということで、すごくセンスを感じた。投内連係を見ているとフィールディングもいい。岡田監督に「良かったらストッパーですか?」と聞いたら「いろんなアレはあるんちゃうか」と言っていた。阪神の抑えは流動的だからチャンスは十分にあるだろう。

 今日はブルペン初日ということでクイックはあまり見られなかった。おそらく、日本のマウンドの傾斜、土の感触を確認していたのだろう。日本とアメリカではボールが違う。阪神と契約が決まった際に日本のボールを渡していると聞いたが、そのあたりも考慮してあげないといけない。

 変化球はまだこれからだろう。シンカー、カットボール、大きく曲がるスライダーがあれば、両サイドを使うことができる。右打者なら外に逃げる球と沈む球、インサイドへのスライダー。日本の捕手の配球を勉強していけば投球の幅も広がるはずだ。タイプ的には以前、阪神にいたピアース・ジョンソン。ジョンソンも真っすぐのスピードがどんどん上がっていった。ゲラの最速は164キロと聞いたし、面白い存在だ。ジョンソンのような活躍を期待したい。

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