阪神・近本 大一番で剛腕を攻略「甘いところで」 自身初日本Sには「緊張感なく入れた」

 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ0-8阪神タイガース」(28日、京セラドーム大阪)

 糸を引くような打球が、前進守備の右中間を真っ二つに切り裂いた。一気に2者が生還。俊足を駆って三塁に滑り込んだ阪神・近本光司外野手は、ユニホームの赤土を払いながら、歓喜に沸く三塁ベンチを指さした。

 「甘いところ(コース)でスイングしようと思っていた。外野が前だったので気持ち的にはすごい楽でした」

 1点リードの五回2死一、二塁で打席を迎えた。眼前で坂本が送りバントを失敗。先制点の余韻も冷めかかった場面で、近本が再び虎党に火をつけた。カウント1-1から高めに浮いた山本の156キロ直球を捉えた。貴重な追加点で試合の流れを引き寄せた。

 四回には先頭で146キロのカットボールに食らいつき、遊撃内野安打で出塁。3月の侍ジャパンとの強化試合では右越えソロを放ったが、6月の交流戦ででは4打数無安打2三振に封じられていた。「過去は気にせず」と大一番で剛腕を攻略した。九回は代わったばかりの阿部から右中間二塁打。五回のリプレー映像を見るかのような打球で猛打賞とした。

 自身初の日本シリーズにも「気付いたら試合で、気付いたら試合が終わっていた。別に緊張感もなく入れた」と頼もしい。不動のリードオフマンが日本一まで虎をけん引する。

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