【狩野恵輔氏の眼】阪神逆転負けも光-西勇が今季1番の内容

 「阪神タイガース2-3横浜DeNAベイスターズ」(29日、甲子園球場)

 阪神は2点リードの九回に守護神・岩崎がプロ入り初となる2者連続被弾で痛恨の逆転負けを喫した。2位の広島が巨人に勝ったことで、16日から点灯していた優勝マジックが消滅。デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は逆転負けの中でも、7回無失点で今季1番と言える先発・西勇の投球を今後への大きな収穫と評価した。

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 逆転負けの中でも今後への大きな収穫はあった。先発・西勇が今シーズンで1番と言える内容。ローテを任せたいと思えるピッチングだった。

 西勇の良さはコントロールや投球テンポ。立ち上がりは相手先発が今永ということで、慎重に投げている印象を受けたが、ゴロを打たせて取る内容でゲームのリズムを作っていた。右打者への内角シュートも効果的。そして捕手・坂本もボールの返球を素早くするなどリズムを引き出した。

 一方、九回に岩崎が佐野と牧に2者連続本塁打を許して逆転された。最も長打警戒の場面で本塁打に注意しなければいけない2人に許した長打だった。

 まず同点2ランの佐野に対しては初球に投じた高めの直球だ。続く牧は、ショックを拭いきれないまま打たれた印象を受ける。ただチームをここまで支えてきた守護神。この日の反省は本人が一番分かっているはず。次回登板でのリベンジに期待したい。

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