阪神・岡田監督 湯浅今季絶望的…大竹&才木不在も余裕よ 秋山&ビーズリーに「こっちも楽しみ」

 新幹線のホームへ向かう岡田監督
 充実の表情でキャッチボールする秋山(撮影・高部洋祐)
 キャッチボールの球を背面キャッチするビーズリー
3枚

 阪神・岡田彰布監督(65)が31日、新大阪駅で取材に応じ、左脇腹痛を訴えた湯浅抜きで残りシーズンを戦う覚悟を口にした。湯浅は30日のウエスタン・広島戦(丸亀)で同箇所を痛め、この日兵庫県内の病院を受診し、「左脇腹の筋挫傷」と診断された。また才木の2軍降格、大竹の体調不良により、1日からの中日戦(バンテリンドーム)の先発に秋山、ビーズリーを抜てき。チームの危機に慌てることなく、夏の長期ロードへ出発した。

 夏休みの観光客でにぎわう新大阪駅。長期ロードへ向かう岡田監督の顔は余裕たっぷりだった。前夜の試合後、丸亀からショッキングな知らせが届いたが、動揺はなし。残り51試合、湯浅抜きで戦う覚悟は決まっている。

 「一番投げられへんやろ、脇腹なんて。長期離脱?もうそら無理やろな、今年はな。そんなん、全然何とも思ってないよ。ええやつを使うだけであって」

 湯浅は30日のウエスタン・広島戦で連投に臨んだ際、左脇腹痛を発症。長期離脱は避けられず、今季絶望的と判断した。それでも質量とも豊富なブルペン陣に絶対の自信を持っている。前カードでは中継ぎに配置転換した桐敷、加治屋、島本が存在感を発揮。何より守護神・岩崎の安定感が頼もしく、湯浅の不在を感じさせない。

 「そらもう絶対的な信頼でな、あのポジションで投げてるんやから。絶好調て、ちょっと調子悪くても気持ちで抑えることはできるしな。そら経験やん」

 先発陣も同様だ。前日、大竹が体調不良を訴え「特例2023」で登録抹消に。すでに才木を抹消しており、1日からの中日3連戦は2つの谷間ができた形だ。だがキャンプから不測の事態に備えてきた指揮官にとっては想定内だ。同3連戦は初戦の西純に続いて、2軍で好投を続けていた秋山、ビーズリーで臨むことを即決した。

 「先発は最初から8人、9人は人数に入れとる。秋山、ビーズリーがええピッチングしてくれたら大収穫やんか。こっちも楽しみやのお。離脱した者が帰ってきたら、補えるだけのメンバーもおる」

 後半戦から近本、青柳が戻り、チームは再び上昇カーブを描く。前日までの甲子園での巨人、広島6連戦も4勝1敗1分けで首位をキープ、長期遠征へ弾みをつけた。17年以来となるロード勝ち越しへ期待は高まるなか、「貯金なんか全然考えてない」と指揮官は言い切る。「今この位置におったら選手はみんな分かってるからな。別に何も言う必要ないんよ。このロードでもオレらがストップかける方やんか、まだ無理せんでいいって」。星勘定するのはまだまだ先だ。勝負の9月へ、慌てず騒がずアレに必要な陣容を整える。

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