阪神・ドラ1森下 プロ初4安打で10連勝鯉止めた!首位攻防初戦は7点快勝「絶対自分が決めてやろうと」

 「阪神タイガース7-2広島東洋カープ」(28日、甲子園球場)

 頼もしいドラ1やで!阪神・森下翔太外野手(22)が広島との首位攻防第1ラウンドで、プロ初の猛打賞となる4安打の大暴れを見せ、1日での首位返り咲きに貢献した。初回の先制適時打から始まり、六回の2点適時打で4打席連続安打。自己最多タイの3打点で3番としての役割を果たし、優勝を争うライバルの連勝を10で止めた。さあ、勢いに乗って首位固めや!!

 重要な局面でも勢いは止まらない。むしろそのプレッシャーを楽しむかのように、森下はグラウンドを駆け回った。

 「人生でも4安打は初めてだと思うので、大事な試合で打ててよかったです」

 まさに“森下劇場”だった。初回1死二塁は中前先制適時打を放つ。連続試合安打を7に伸ばし、一塁上でベンチを指さしガッツポーズ。これが大暴れの合図だった。

 逆転された直後の三回1死一、二塁は広島バッテリーに、しつこく内角を攻められた。それでもカウント2-2からの7球目、野村の外角低めカットボールを捉え、鋭い打球を右前へ運んだ。これを野間が後逸し、森下は一気に三塁へ。打点はつかなかったが、2人の走者が生還する“逆転打”となった。

 五回1死は左前打。六回2死満塁はフルカウントから戸根のカーブをしぶとく打ち返すと、打球は一塁・松山を強襲する右前への2点適時打となった。

 重要な首位攻防第1ラウンドで躍動。プロ初の猛打賞だけでなく、19年・近本以来となる球団新人の1試合4安打を達成した。ドラフト制後は7人目の快挙だ。「絶対自分が決めてやろうと」。幾度と巡ってきたチャンスに奮い立ち、4安打3打点で再奪首に貢献した。

 今季、近本が離脱した期間に1番を担っていた森下。その極意については誰にも聞いていない。どう結果につなげたのか。3打席連続で初球スイングした16日・中日戦(甲子園)に答えがあった。

 「振った結果がどうなったかが修正できるポイント。凡打になってもヒントは得られる。振らないとわからないことが絶対ある」

 初球から振りにいくことで多くの情報を集め、分析。「自分のスタイルは何番になっても変えない」と貫いている。

 ここまで4試合で3番に座り、17打数7安打5打点、打率・412と仕事を果たしている。森下の3番構想について岡田監督は「そんなん一番考えてたのはキャンプ。半年たってやっと実現したな」とうなずいた。

 「あと2試合勝ちきって必ず首位でいきたいと思うので応援よろしくお願いします!」。熱気あふれる甲子園に、頼もしいルーキーの笑顔が輝いた。

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