元阪神のエース・井川慶氏が好調の佐藤輝について「ビックリしましたね」驚きを隠せなかったスイングとは?

 7回、小幡の適時三塁打で生還し笑顔を見せる佐藤輝(撮影・山口登)
 7回、歓喜の表情でタッチを交わす佐藤輝(右)ら阪神ナイン(撮影・飯室逸平)
 7回、同点タイムリーを放つ佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「阪神タイガース8-5読売ジャイアンツ」(26日、甲子園球場)

 阪神が甲子園での対巨人6連勝を収めた中、本紙評論家で、阪神で活躍しメジャーでもプレーした井川慶氏が、2安打1打点の阪神・佐藤輝の打撃で「ビックリした」と振り返るスイングがあった。それは七回の同点適時打ではなく、八回の打席だった。

 「巨人の左投げの、バルドナード投手との対戦で、インサイドのボールをかなり振れたところにビックリしましたね」

 3点リードの八回。2死一、二塁で佐藤輝はバルドナードとの対戦を迎える。初球、外角のスライダーを見逃すと続く2球目だ。内角の150キロを思い切り良く振りにいくと、結果は後ろに弾む形のファウルとなったが、井川氏は「これは投手目線で見ても、いいスイングでしたね」と評した。

 「あの速いボールに対して、ファウルにはなったけど窮屈なバッティングじゃなかった。内角の、しかもボール気味のコースだったにも関わらず、そこを狙いにいったようなスイングで。投手からすれば、甘く入るとヤバいなと思わされるなスイングでしたよね」

 実際に、続く3球目に巨人バッテリーは外寄りのボールを使い、投ゴロに終わったが「ああいうスイングを見せられたら、次は外にいきますよね。それだけのスイングでしたから」と話す。

 「ピッチャーってインコースを打たれるのは嫌なものなんです。相手の左右関係なく。その中でインコースが窮屈な人には、困ったらインコースを使えるけど、この佐藤輝選手のように振ってこられると外中心の攻めになって、ある意味後手後手になってしまう。外1本で、外の出し入れだけで勝負するしかないし、そこで一つでも甘く入ると持っていかれるな、と警戒する」

 実際に、佐藤輝はこれで5試合連続安打で2試合連続マルチ。さらに3試合連続打点と状態が上向いてきており、元々兼ね備えていた「怖さ」を、より発揮できるようになってきた。今後にもさらなる期待が集まる。

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