阪神・佐藤輝「そら、出るでしょ」雄たけびタイムリー 好相性の神宮から復活のろし「もっと頑張りたい」
「東京ヤクルトスワローズ2-4阪神タイガース」(23日、神宮球場)
二塁に到達した瞬間、阪神・佐藤輝明内野手(24)は両拳を勢い良く振り下ろし、「ヨッシャー」と雄たけびを上げた。「そら、(叫び声)出るでしょ」と試合後も興奮冷めやらぬ様子。大好きな神宮で価値あるタイムリーを生み出した。
是が非でも追加点が欲しい、1点リードの八回1死一、二塁。「初球からしっかり行こう」と心に決め、打席に向かった。木沢が投じた速球を強振。打球は左中間フェンスに直撃する一打となり、感情をむき出しにした。
「打った瞬間、抜けたと思ったので良かったです」。これで今季の神宮での成績は打率・367、2本塁打、11打点。昨年も打率・327、3本塁打、9打点と好相性を発揮してきた。「(球場の)好き嫌いは言ってられないので」と冷静に回答したが、佐藤輝にとってパワースポットのような場所になっていることは間違いない。
実は、4打席目だけヘッド部分が白木、グリップ部分が茶色のバットに変更していた。報道陣からその理由を問われると「変えたら打てるかなと思って」とニヤリ。思い切ってバットを変えたことが奏功し、貴重な追加点を演出してみせた。
これで3試合連続安打となり、佐藤輝らしい当たりも戻ってきた。「やっぱり長打を打てば、打点も増えてくると思いますし、もっと頑張りたい」。前夜は、右翼ポール際へ特大のファウルを放っており「ああいう当たりをもっと増やしていければいい」と、ここから本塁打量産も狙っていくつもりだ。
チームは25日から甲子園に戻り、4位・巨人→2位・広島との対決が控えている。長期ロード前の大事な6連戦。佐藤輝の大爆発が不可欠だ。同期・伊藤将の4勝目をアシストした背番号8が、聖地でも豪打で沸かせる。
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