【中田良弘氏の眼】西純はローテ任せられるだけの投球見せた

 「阪神1-0ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 阪神先発の西純矢投手(21)は自身に白星こそ付かなかったものの7回無失点で勝利に大きく貢献。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(64)は「投球時の顔の振り幅が小さかった」ことが好投につながったと分析した。

  ◇  ◇

 西純は今後もローテを任せられるだけの投球を見せてくれた。

 もともとリリース時に顔を一塁側へ振って投げる投手なのだが、ピッチングフォームで軸となる顔がブレると、リリースポイントもズレるから抜ける球が多くなる。これまではこの傾向が強い時は不安定な内容だった。

 だが、この試合は顔の振り幅が小さかった。リリースが安定した分、直球は力強く、フォークも上から真下に落とせていた。制球も良く、自分のペースで投げられていた。

 いろいろな条件を乗り越えたところにも成長を感じた。本来先発予定だった7日・ヤクルト戦が雨天中止になり、この試合に回った。調整でも難しいところがあったと思う。

 また、試合では六回無死で内山に中前打を浴びた後、サンタナを二ゴロ併殺に仕留めた。直前の五回2死満塁で打線が先制できず、五回終了後のグラウンド整備で時間が空いて難しい面があったと思うがよく粘った。勝ちはつかなかったが、今後が楽しみになる内容だった。

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