阪神に激震 近本「右肋骨骨折」で抹消 岡田監督、復帰時期は「それは分からんて」
首位を走る虎に激震が走った。阪神・近本光司外野手(28)が4日、出場選手登録を抹消された。球団は「右肋骨(ろっこつ)の骨折」と発表。岡田監督は復帰時期を問われると「それは分からんて。心配してもしゃあないやんか。骨折やねんから」と割り切った口調で説明した。
近本は2日・巨人戦(東京ドーム)の七回に左腕・高梨から右脇腹付近に死球を受けてもん絶。直後、七回の守備では美技を見せるなど延長十二回までフル出場したが、試合後は「(死球は)関係ないので、自分のやるこをやるだけ」と話すにとどめていた。
3日は兵庫県内の病院で検査を受けた後、「何も言うことはないです」と穏やかな笑みを浮かべて新幹線で広島に移動。同日に骨折の検査結果は出ていたが、まだ試合に出場できる可能性を残していた。ただ、「もう一回様子見い言うたんやけどなあ。今日はもうあかんかったなあ」と指揮官は説明。4日・広島戦(マツダ)の試合前に、やむを得ず抹消を決断した。
今季はここまで全73試合に先発し、チームでは中野とともにフル出場。打率・275、4本塁打、35打点の成績を残し、さらには、自己最多42四球を選ぶなど不動のリードオフマンとして首位に立つチームをけん引してきた。
打撃だけでなく、守備、走塁でもチームに欠かせない存在。球宴まで残り11試合。近本の離脱は大きな痛手だが、チーム一丸で難局を乗り切るしかない。
◆近本の離脱 昨年8月10~22日に新型コロナウイルス特例2022により抹消されたが、故障や再調整の抹消はプロ初。特例抹消以外の欠場は19年4月10日、21年10月23、24、26日の4試合だけだった。
◆プロ野球肋骨骨折主な例 オリックス・安達が2022年9月10日のソフトバンク戦で走者と交錯し、同14日に右肋骨骨折の診断。その後、10月12日からのCSファイナルステージで復帰した。楽天・嶋は15年6月13日の中日戦でファウルチップが直撃。当初は打撲の診断も、再検査で「左第7肋骨骨折」が判明し、全治4~6週間だった。なお日本ハム・江越は今年4月7日のオリックス戦で死球を受け、左肋骨を骨折したが、その後も1軍でプレーを続けた。
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