阪神・ノイジー 家族再来日で上向き 貴重タイムリー二塁打「野球選手の前に、父親として家族が全て」

 9回、岡本和の失策で一気に生還する二走のノイジー(撮影・吉澤敬太)
 9回、適時二塁打を放つノイジー
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 「巨人0-3阪神」(1日、東京ドーム)

 左翼席に陣取った虎党の大歓声に吸い寄せられ、白球は勢いよく伸びていった。阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)の打球が左中間を深々と破った。三走・中野が悠々と生還。リードを2点に広げる適時二塁打を放った助っ人は、重圧から解放されたように塁上で小さくうなずいた。

 「昨日は得点圏で打つことができず、チームの助けになれなかった。今日はしっかり打点を挙げて、いい打球を打つことができたので本当にうれしい」。

 1-0で迎えた九回だった。先頭の中野が中前打で出塁し、熊谷の犠打と大山の二ゴロで三塁まで進んだ。「甘いところを狙っていた」というノイジーは、高めに浮いた直球を見逃さず仕留め、6月14日のオリックス戦(甲子園)以来となる打点をマーク。最終盤に得た待望の追加点に、岡田監督もベンチで2度、拳を握りしめた。2死一、二塁から梅野の三ゴロが敵失で左翼前に転がると、二塁から激走で3点目のホームを踏んだ。

 6月は打率・152と大きく調子を落とした。岡田監督は母国に一時帰国中の家族不在が原因と指摘。妻と息子2人を帯同していた5月の愛知遠征では1試合4安打を放つなど打棒を振るっていた。

 先月30日にようやく家族が再来日。歩調を合わせるように調子が上向きつつある。「野球選手の前に、父親として家族が全て」。あふれ出る家族愛を力に変えて、後半戦も戦い抜く。

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