阪神 藤田平氏が虎打線を危惧「悪い方向へ傾きつつある」 佐々木朗攻略には「球の見極め」カギ

 フリー打撃で快音を響かせる佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 フリー打撃で快音を響かせる前川(撮影・高部洋祐)
 記者の質問に答える岡田監督(撮影・北村雅宏)
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 阪神は交流戦スタートとなった西武3連戦(5月30~1日・ベルーナドーム)で連勝が9で止まり、連敗を喫した。2日のロッテ戦(甲子園)は雨で中止となり、仕切り直して3日からの3連戦に臨む。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(75)は阪神打線がボール球に手を出しつつあることを危惧。「球の見極め」の徹底を求めるとともに、ロッテ・佐々木朗攻略についても言及した。

  ◇  ◇ 

 西武3連戦は打線がつながりを欠き、チャンスをつくってもあと1本が出なかった。当然ながら残塁の数も多かった。悪循環というか、悪い方向へ傾きつつあるように感じる。

 クリーンアップの不振も打線を分断した。3番・ノイジーはこの3連戦12打数1安打。ボール球を強引に打ちにいって、また悪い時の状態に逆戻りしている。11打数1安打だった5番・佐藤輝もボール球に手を出して、自分で自分の打撃を崩してしまっている。

 2人に限らず、打線全体がボール球に手を出すようになってきている。勝っている時はストライク、ボールの見極めがしっかりできていたので四球が多く、得点機の拡大につながっていた。しかし、最近の試合はそれが徹底できず、雑な攻めになっている。

 ボール球に手を出してくれるので相手投手もあえてストライクを投げる必要はない。曲がりの大きな変化球を投げておけば、勝手に手を出してくれる。ボール球を強引に打ちにいっても安打になる確率は低い。ストライクゾーンに来た球をしっかり捉えた打球が安打につながる。改めて打者は球の見極めを徹底していってほしい。

 森下やミエセス、前川らが併用された「6番」(もしくは7番)にも少し触れたい。前川は2試合で先発起用されて6打数無安打3三振。もちろん、すぐに結果が出ないのは当たり前で、温かい目で見守っていけばいいと思うが、本人も1軍と2軍ではまったく違うということを肌で感じたと思う。1軍投手に対応できる打撃を常に頭に描いて練習にも取り組んでほしい。

 前川に限らず、森下やミエセスも結果が出たり出なかったりで、1軍で通用する打撃ができるまでには、もう少し時間と経験が必要だろう。彼らがいい状態で打席での経験を重ねていくためにも、打線全体がいい状態に戻ることが大切だ。

 首位対決となるロッテ3連戦。本拠地甲子園に戻っての戦いは大きなアドバンテージになるし、相手が不慣れな土のグラウンドなのも有利に働く。佐々木朗も先発してくるが、今季はフォークにやや精度を欠いているように見える。そのフォークにいかに手を出さないようにするかが攻略のカギを握る。そういう意味でも球の見極めがより重要になる。

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