9連勝の岡田虎は「攻守に隙がない」 ノイジーの内野ゴロで奪った価値ある2点目 【評論家の視点】
「西武1-3阪神」(30日、ベルーナドーム)
巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が西武-阪神戦でデイリースポーツの解説を務めた。交流戦初戦を白星で飾り、2007年以来16年ぶりの9連勝を飾った阪神について「攻守に隙がない」と称賛。その上で2打点を挙げたシェルドン・ノイジー外野手(28)の状況に応じた打撃を高評価した。
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今の阪神は取れる時にしっかりと点を取り、無駄な点は与えない。攻守に隙がない。岡田監督がやりたい野球を選手一人一人が見事に体現している。
初回の攻撃は象徴的だった。
近本、中野の連続三塁打で先制し、なお無死三塁。ここで3番・ノイジーはカウント2-2から遊ゴロを打って、三塁走者の中野を本塁に迎え入れた。中野の時には前を守っていた西武内野陣が、ノイジーを迎えて後ろに守備位置を変えていた。そうした状況の変化を頭に入れた上で、きっちりとゴロを転がした。
ヒットが打てれば一番いいが、こうした場面で最低限の仕事ができる選手がいるのが、強いチームだ。西武先発の与座が二回以降立ち直った事を思えば、内野ゴロで奪った2点目は本当に大きかった。
ノイジーは2-1で迎えた五回2死一、二塁では、リードを広げる貴重な左前適時打を放った。カウント3ボール1ストライクからの5球目、外角カーブに腕を伸ばして三遊間に運んだ。右方向への意識があったからこそ緩い球に対してうまくバットをかえせたのだろう。ノイジーが元々得意にしているコースでもあったが、見事な一打だった。
ここまで打率・266、4本塁打。23打点。長打力があるタイプではないが、状況に応じた打撃ができ、ここぞで仕事をしてくれている。好調阪神を支えている象徴している一人だと思う。
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