阪神・岡田監督「勢いだけじゃ勝たれへんで」「きっちりと自分らの野球ができてるいうことちゃう?」【一問一答全文】

 岡田監督(中央)は笑顔で才木とタッチする(撮影・山口登)
 4回、ミエセスの先制ソロに喜ぶ岡田監督(中央右)=撮影・中田匡峻
 4回、先制ソロを放ったミエセスを迎える岡田監督(右)=撮影・中田匡峻
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 「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)

 阪神が終盤の接戦を制して今季初の8連勝。貯金を今季最多の17とした。2位・DeNAに6ゲーム差をつけて、30日からは交流戦に挑む。試合後の岡田監督の一問一答は次の通り。

 (テレビインタビュー)

 -今シーズン初の8連勝。

 「おーう、そうですね」

 -今日はどんな感じで試合を見ていた?

 「いや、才木。前回もね、よかったんで。安心して見てましたけど。はい。今日は」

 -才木は八回途中1失点、10奪三振、先発投手にしっかり勝ちがついた。

 「そうですね。あの、またちょっと、なかなか点が取れなかったんですけど。まあ、今日はうまく、久々に出てきたミエセスがホームランを打って」

 (続けて才木について)

 「まあ、そうですね。ちょっとね。三振を取るから球数がねえ、多くなるんで。それは仕方ないんですけど。ほんと、今日なんかは完封をしてほしかったけど。あの1点はちょっと余分やったですね」

 -ミエセスは複数安打でホームランも大きかった。

 「いや、あのう、まあ(松井は)オープン戦で(対戦が)、あったんですけど。まあ、最後の方に投げたピッチャーだったんですけど。ミエセスは1回、当たって(対戦しての意味)、サードにスライダーをいい感じで打っていたんで。昨日からミエセスは(スタメンと)決めていたんですけどね」

 -同点に追いつかれた後、ノイジー、大山も続いた。

 「いやいや、木浪にね。(才木は)続投させる予定だったんですけど、才木もね、行きたいということで一致したんで。まあ木浪に絶対に塁に出ろ、と言ったら出たんで。まあ、あれは1アウトセカンドになってね。また1、2番でね、そういう形を作りたかったんで、まあ、向こうのミスもあったですけど、いい形で点が入ったと思いますね」

 -連勝の中で、上位、中軸、下位としっかりつながって得点をしている。

 「クリーンアップも最後にやっとね。5番バッターだけ打たないけど。おーん。まあ、1人ぐらいはいいかな」

 -湯浅が締めた。

 「いや、岩崎もまたブルペンで見なかったし。3点あったんでね。今日の方がヒットは打たれたけど、ボールの感じは良かったと思うし、連投はしてないですけど、1日空くので、どんどん投げることによって自分の一番良いときの感覚が戻ってくると思うので、湯浅はこれからどんどん投げさせたいと思いますね」

 -8連勝で5月は18勝4敗で貯金14。

 「いやこれは全然できすぎ、できすぎですよ、それはね。4月の貯金3つも上出来だなと思ったんですけど。形的に先発も頑張る、打線もうまく点が取れる、うまくかみ合っているのがこういう結果になっているんじゃないですかね」

 -良い形で交流戦に向かうことができる。

 「そうですね、ええ。まあ、あんまり対戦がない(チームとの)交流戦ですけど、だから、自分たちの野球をするというか、基本でね、相手のデータもあまりないと思うので、きっちりとした野球をやっていけばいいと思いますね」

 (自ら切り出し)

 「言うの忘れた。ABC(放送の中継)で負けんで良かったって……」

 (記者囲みに移り)

 -才木は球数か。

 「そうやなあ。124、最高らしいけど、今までで。もう一人もあったけど、まあそんなに。梶谷やったら打たすかなと思たけど、中野やったら外人出てきよるなと思たけど」

 -最後は本人も投げたそうだった。

 「もう十分や、そんなもん。まあスリーアウトでベンチ帰るよりも、あの形の方がみんな見てくれるで。しっかりと見てくれてるよ。そういうもんや、だからな。スリーアウトやったらバー言うてるだけやけど。あっこやったらみんな見てくれてるで、拍手して」

 -同じ七回でも昨日の大竹は代打。今日は続投。

 「いやいや、あのホームランはなあ。左にあそこでホームランはちょっと予定外やったけどなあ。だから、まあ当然、完投能力もあるし、別に疲れてたいうわけでもないから。ちょうど100ぐらいやったんかなあ。オレも当然行かすつもりで木浪に絶対出ろって言ったんだけど、一回本人に聞いてみてって言ったら、もう行かしてくださいだったから。だからそれやったら当然ね、木浪がうまいこと塁出たからね」

 -この3連戦は七回に集中打が出た。接戦でも勝てるという自信につながっているか。

 「いやいや、やっぱりピッチャーが代わって、あれよ。だってブルペンピッチャーばっかりやもんな、点入れてんのは。まあ、昨日はな。でも、最初の1点はあれ(先発から)やったけど、追加点とかはやっぱなあ。そのへんでやっぱり、先発も疲れてくる、ブルペン陣も勝ちパターンでそんないいピッチャーは、あの七回にはいけないとかな。いろいろ。だから七回ってそういうふうに何か起きるんじゃないかなあ。おーん」

 -ノイジー、大山とクリーンアップがきっちり勝ち越し点。

 「うん。そうそうそう。ランナーいなかったら、しょうもないバッティングするけどなあ。まあ、でもノイジーも打たんでも最後に打つやろ。あれ、あ、最後の打席で打つよなあ。で、その時、ランナーいてる時になあ」

 -大山も。

 「そうやなあ。久しぶりやないか。ああいうランナーがたまってる時って。ちょっと昨日、一昨日って1、2番があんまり出んかったからな」

 -巨人も3カード連続勝ち越しで勢いよく甲子園に乗り込んできていたが。

 「まあ、勢いだけじゃ勝たれへんで(笑い)。勢い良かって勝つんじゃないわ。いやいや、まあ、相手…。まあ、きっちりと自分らの野球ができてるいうことちゃう?先発がここまで頑張ってっていうかな。だから、バントとか決める時は決めたり。普通のセオリー通りに、そんな奇襲なんかしてないわけだから。当たり前のことを当たり前にできてるっていうことやろな」

 -九回は併殺を喜んでいた。

 「ああ、やっぱ大きいよなあ。左バッターでなあ、あの高いバウンドでゲッツー取れるのは大きいよ、おーん」

 -二遊間の成長を感じる?

 「そうやなあ、おーん。あんまり、ゲッツー崩れないからな、今年はね」

 -湯浅はこの位置で。

 「いや、まだわからん、まだ。まだまだ、本調子やないよ。だから、まあ、本調子になればな、後ろにやってもいいけど。まあ、岩崎もちょっと休めたからな。そら、岩崎のほうが調子ええよ」

 -岩崎を今日使う予定は?

 「いや、もうなかった」

 -最初から?

 「昨日、今日もう、休みやと言うといた。湯浅はな、今日はちょっと1日空いたから。ちょっと湯浅はまずもって、投げなあかんわ。投げてもっと良くなると思うけどな。投げていくことによってな」

 -交流戦にいい形では入れる。

 「そらもう、普通の流れで。まあ、ちょっとDHとかなるからな、おーん」

 -DH候補も多い。

 「いや、そうでもないよ。2人しかいないやん。勝手に人数作んなよ(笑い)」

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