阪神・井上 915日ぶり1軍H 岡田采配に応えた「もっと1軍の力になりたい」
「阪神6-1広島」(19日、甲子園球場)
聖地を揺らす虎党の大歓声に、阪神・井上広大外野手(21)は震えた。塁上で自然と笑みがこぼれる。虎戦士だけが味わえる最高の“音”を全身に染み込ませた。
「ヒットだけでこんなにも大歓声をいただける。もっと1軍の力になりたいなと思いました」
1軍甲子園出場はプロ1年目以来となり、当時はコロナ禍の影響で声出し応援は禁止。初めて味わう大声援は格別に心地よかった。
「6番・右翼」で昨年8月以来となるスタメン出場。五回無死二塁。追い込まれながらも遠藤のチェンジアップに食らいつく。1軍では2020年10月16日・ヤクルト戦以来、915日ぶりの安打となる右前打とした。坂本の先制犠飛につながった貴重な一打。右打ちに徹した中、執念のHランプをともした。
今春キャンプではMVPを獲得するも、開幕2軍スタート。3月からのオープン戦では結果が残せず、いつしか打席で“受け身”の姿勢となっていた。この日は「ある程度ゾーンには投げてくるなと思って」と大胆かつ積極的なマインドで勝負。豪快なフルスイングで投球にアプローチし、持ち味を存分に発揮した。
岡田監督の期待にも応え、「これからも結果を出し続けていきたい」と背番号32。幾度も聖地の大歓声を浴びるべく、快音を鳴らし続ける。
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